ぐりぐら、ぐりぐら


ぐりとぐら
福田和也氏の本、「悪の読書術」の中に、「福音館書店が出版する絵本は、他社のそれとは格が違う。 」という趣旨の事が書かれてました。福音館書店とは、「ぐりとぐら」「いやいやえん」など、数多くの名作を世に送り出してる絵本出版社です。氏が挙げた、この会社が別格な理由は次のようなもの。

プロテスタンティズムを根底とする会社の成り立ち。

・業界一高給とされる待遇の良さ。 →社員のモチベーションの高さや余裕。

・有望な作家に対し、専属契約をして生活保障。→書き手との密接な関係。

・ 絵本だけでなく、月刊誌も発行。→新人にも作品発表の場を提供。

絵本作りに対する気合の入れ方、プライドの持ち方。作品が生まれるベースからして、他社とは違うんだとか。ぐりとぐらの稼ぎをあてにしないで、ちゃんと月刊誌を出してる辺りが侮れないですね。 この雑誌は、赤ちゃんから小学生まで、成長に合わせて内容が選べるようになっていて、毎月一冊400円程度。子供向けの本を探し回ったり、内容をあれこれ吟味する手間を考えると、400円で良質なものが手元に届くなら需要がありそうです。月刊誌の内容は読んでないですが、絵柄がすでに「子供の情緒安定」を保障してくれそう。(参照) それが、福音館クオリティ。なんだそうです。