Moritakaの変遷をみる


森高千里がデビュー当時(1988年)、パーカッションを叩きながら歌っている姿というのが興味深いです。(YouTube)

大映ドラマばりの髪型で、スティックを振上げてます。(ちょっと二重顎。)

また、同じ1988年に歌っているはずの「ミーハー」。(YouTube)何故かデビュー曲とはガラッと違いアイドル色が強い辺り、紆余曲折が伺えます。森高さんの実写と、 ガクガク動くアニメーションのチグハグさが、見る方をドキドキさせる名作です。美脚&ハイヒールのイメージが強い彼女ですが、 この頃は無防備にペタ靴をはいて、ポテッとした脚をさらしてるのも愛らしいです。


「お嬢様じゃないの〜、私た・だ・のミーハー。」



このサビのリピートの為に、最後まで聞くと頭が痛くなるんですが、それも許せそうな初々しさ。これは、彼女が最初に作詞した作品ですが、森高さんの一部の詩に見られる「開き直り」というテーマは、もうこの頃から確立されてたんですね。

そして1989-90年頃、彼女がブレイクした直後の「非実力派宣言」は、アーティストというか、もうアクティビストみたいで、イメージの完成度の高さすら感じさせます。(YouTube
「開き直り」にいっそう磨きがかかったようなコスチュームと歌詞。



「実力は、興味ないわ。実力は人任せなの。」

「悪いけど私は、歌が下手よ。でも、やるしかないの。ごめん、我慢してね。」



非現実的な衣装を着て、現実的な曲を歌う女、森高。衣装は弾けていても、顔は気難しそう。一部の男性が、思わず森高フィギアを造ってしまった訳は、このビデオを観ると分かる気がします。